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離乳食の進め方ガイド|時期・食材・量の目安を月齢別に解説

2026年3月28日 公開
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離乳食を始める時期とサイン

離乳食

離乳食は、母乳やミルクだけでは不足してくる栄養を補い、食べる力を育てるために必要なステップです。厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」では、生後5か月から6か月頃の開始が推奨されています。

開始の目安となるサイン

月齢だけでなく、子どもの発達の状態も見て判断しましょう。以下のサインがそろったら開始を検討できます。

  • 首がしっかりすわっている
  • 支えがあれば座ることができる
  • 大人の食事に興味を示す(じっと見る、口を動かすなど)
  • スプーンを口に入れても舌で押し出すことが少なくなった
  • よだれの量が増えてきた

離乳食の基本的な進め方

離乳食は4つの段階に分けて進めます。それぞれの時期に合わせて、食材の固さ、大きさ、量を調整していきます。

  • 初期(5から6か月):なめらかにすりつぶした状態から開始
  • 中期(7から8か月):舌でつぶせる固さへ
  • 後期(9から11か月):歯ぐきでつぶせる固さへ
  • 完了期(12から18か月):歯ぐきで噛める固さへ
開始を急がなくても大丈夫
離乳食の開始時期には個人差があります。5か月で始めなければならないわけではなく、子どもの準備が整ってから始めることが大切です。不安がある場合は、乳幼児健診や小児科で相談しましょう。
参考
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初期(5から6か月)ゴックン期

離乳食の最初の段階は「ゴックン期」と呼ばれ、飲み込む練習をする時期です。食べることに慣れることが目標であり、栄養は引き続き母乳やミルクが中心です。

進め方のポイント

  • 最初は1日1回、午前中の授乳前に与える
  • 10倍がゆ(米1:水10で炊いたおかゆ)をすりつぶしたものからスタート
  • 1さじ(小さじ1杯程度)から始め、少しずつ量を増やす
  • 1週間ほどおかゆに慣れたら、野菜のペーストを追加
  • さらに慣れたら、豆腐や白身魚などのたんぱく質を追加

使える食材

  • 穀類:米(おかゆ)、パン(パンがゆ)、うどん(やわらかくゆでてすりつぶす)
  • 野菜:にんじん、かぼちゃ、じゃがいも、さつまいも、ほうれん草、小松菜、大根、かぶ
  • たんぱく質:豆腐、しらす干し(塩抜き)、鯛、ひらめなどの白身魚

調理のコツ

食材はやわらかくゆでてから、裏ごし器やすり鉢でなめらかなペースト状にします。だし汁やゆで汁で伸ばすと食べやすくなります。味付けは不要です。まとめて作って製氷皿で冷凍しておくと、毎食の準備が楽になります。

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中期(7から8か月)モグモグ期

舌と上あごを使って食べ物をつぶして飲み込む練習をする時期です。食べられる食材の種類が増え、1日2回食に進みます。

進め方のポイント

  • 1日2回食に増やす(午前と午後の授乳前など)
  • 舌でつぶせる固さ(絹ごし豆腐くらい)に調整
  • 粒が残る程度のつぶし方に移行していく
  • 穀類、野菜、たんぱく質をバランスよく組み合わせる

1回あたりの量の目安

  • 穀類(おかゆ):50gから80g(7倍がゆ程度)
  • 野菜・果物:20gから30g
  • たんぱく質:豆腐30gから40g、魚10gから15g、肉10gから15gのいずれか

新たに使える食材

  • たんぱく質:鶏ささみ、鮭、ツナ(水煮・食塩不使用)、卵黄(固ゆで)、納豆、ヨーグルト
  • 野菜:トマト(皮と種を除く)、ブロッコリー、きゅうり、なす、オクラ
  • 果物:バナナ、りんご、もも、みかん
卵の進め方
卵は固ゆでの卵黄から始めます。耳かき1杯程度のごく少量から試し、アレルギー反応がないことを確認しながら量を増やします。卵黄に慣れたら、固ゆでの卵白も少量ずつ試していきます。卵白はアレルギーが出やすいため、慎重に進めましょう。
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後期(9から11か月)カミカミ期

歯ぐきでつぶして食べる練習をする時期です。手づかみ食べが始まり、自分で食べる意欲が育ちます。1日3回食に進み、生活リズムも整ってきます。

進め方のポイント

  • 1日3回食に増やす(朝・昼・夕の食事時間を家族と合わせる)
  • 歯ぐきでつぶせる固さ(バナナくらい)に調整
  • 5mmから1cm角程度の大きさに切る
  • 手づかみ食べができるメニューを取り入れる(スティック状の野菜など)
  • 薄味の味付けを少しずつ始めてもよい

1回あたりの量の目安

  • 穀類(おかゆ):90g(5倍がゆ)、軟飯80g程度
  • 野菜・果物:30gから40g
  • たんぱく質:豆腐45g、魚15g、肉15gのいずれか

新たに使える食材

  • たんぱく質:豚赤身肉、牛赤身肉、レバー、全卵(固ゆで)、チーズ
  • 穀類:軟飯、食パン(トースト)、マカロニ
  • その他:わかめ、ひじき(細かく刻む)、きのこ類(みじん切り)

鉄分の補給を意識する

生後9か月頃から、母乳やミルクだけでは鉄分が不足しやすくなります。赤身の肉や魚、レバー、ほうれん草、納豆、ひじきなど鉄分を多く含む食材を意識的に取り入れましょう。フォローアップミルクの活用も一つの方法です。

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完了期(12から18か月)パクパク期

歯ぐきで噛んで食べられるようになり、ほとんどの食材が食べられる時期です。大人の食事から取り分けて、味付けを薄くすることで対応できるようになります。

進め方のポイント

  • 1日3回の食事に加え、1日1から2回の補食(おやつ)を与える
  • 歯ぐきで噛める固さ(肉だんごくらい)に調整
  • 大人の食事からの取り分けを積極的に
  • スプーンやフォークを使う練習を始める
  • コップ飲みの練習を始める

1回あたりの量の目安

  • 穀類:軟飯90g、ご飯80g程度
  • 野菜・果物:40gから50g
  • たんぱく質:豆腐50gから55g、魚15gから20g、肉15gから20gのいずれか

注意が必要な食材

1歳を過ぎてもまだ食べさせない方がよい食材や、注意が必要な食材があります。

  • はちみつ:1歳未満は絶対に与えない(乳児ボツリヌス症の危険)
  • もち・白玉だんご:窒息のリスクが高いため避ける
  • ナッツ類:粒のまま与えない(誤嚥のリスク。5歳頃まで控える)
  • 生卵・半熟卵:しっかり加熱したものを与える
  • 刺身などの生魚:3歳頃まで控える

補食(おやつ)の考え方

この時期のおやつは「第4の食事」として栄養を補うものです。市販のお菓子ではなく、おにぎり、ふかしいも、果物、チーズ、ヨーグルトなど食事の延長として考えましょう。

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アレルギーへの対応と自治体の支援

食物アレルギーは乳幼児期に多く見られます。正しい知識を持って離乳食を進めることで、リスクを軽減しながら安全に食の幅を広げることができます。

食物アレルギーの基本

乳幼児の食物アレルギーの主な原因食品は、鶏卵、牛乳、小麦です。消費者庁の全国実態調査によると、これらの3品目で即時型食物アレルギーの原因の約5割を占めます。症状としては、じんましん、嘔吐、下痢、咳、呼吸困難などがあります。

アレルギーを予防するための進め方

  • 特定の食材の開始を遅らせることは予防にならないとされている
  • 初めての食材は1日1種類、少量(小さじ1杯程度)から試す
  • 新しい食材は平日の午前中に試す(病院が開いている時間帯)
  • 症状が出た場合は、食べた食材・量・時間・症状を記録する
  • 自己判断で食材を除去し続けず、医師に相談する

特定原材料等の表示義務がある食品

食品表示法で表示が義務付けられている特定原材料は、えび、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生の8品目です。これらに加え、表示が推奨されている20品目(アーモンド、あわびなど)もあります。市販のベビーフードを利用する際は、表示を必ず確認しましょう。

自治体の離乳食支援

多くの自治体では、離乳食に関するさまざまな支援を行っています。

  • 離乳食講座・教室:保健センターなどで開催される実習形式の講座。調理のコツを学べる
  • 栄養相談:管理栄養士による個別相談。離乳食の進め方やアレルギーの不安について相談できる
  • 乳幼児健診での栄養指導:4か月健診、10か月健診などで離乳食に関するアドバイスを受けられる
  • 離乳食ガイドブックの配布:自治体独自の離乳食レシピ集を配布しているところもある
困ったときの相談先
離乳食がなかなか進まない、食べムラが激しいなどの悩みは多くの保護者が経験します。お住まいの市区町村の保健センターでは、管理栄養士や保健師に無料で相談できます。一人で悩まず、気軽に相談しましょう。
参考
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