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乳幼児の発達の目安|月齢別の成長と発達が気になるときの相談先

2026年3月28日 公開
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発達の個人差について

赤ちゃんの成長

子どもの発達は一人ひとり異なります。「この月齢ではこれができるはず」という目安はありますが、それはあくまで平均的な時期であり、数か月の幅があるのが当たり前です。

発達の目安は「幅」で捉える

例えば「ひとり歩き」の目安は生後12か月頃とされますが、実際には9か月で歩き始める子もいれば、1歳半近くまで歩かない子もいます。どちらも正常な発達の範囲内です。発達の順序(首すわり → 寝返り → おすわり → はいはい → つかまり立ち → 歩行)はおおむね共通していますが、はいはいをせずに歩き始める子もいます。

早産児の発達評価

早産で生まれたお子さんの場合、出生日ではなく出産予定日を基準にした「修正月齢」で発達を評価します。修正月齢での評価は一般的に2〜3歳頃まで用いられます。

他の子と比べないことの大切さ
同じ月齢の子どもと比較して不安になることは自然なことですが、発達の早い・遅いだけでは将来の能力は判断できません。お子さん自身の成長の変化に目を向けましょう。
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0〜1歳の発達の目安

0歳から1歳は、運動面・認知面・社会性のすべてにおいて最も変化が大きい時期です。

運動発達

  • 2〜3か月:首がすわる、あやすと笑う
  • 4〜5か月:寝返りをする、手を伸ばしてものをつかむ
  • 6〜7か月:支えなしでおすわりができる、人見知りが始まる
  • 8〜9か月:はいはい、つかまり立ち
  • 10〜12か月:伝い歩き、ひとり立ち、早い子はひとり歩き

言語・認知の発達

  • 2〜3か月:「あー」「うー」などのクーイング
  • 6〜8か月:「バブバブ」などの喃語
  • 9〜10か月:大人の言葉の意味を理解し始める(「だめ」で手を止めるなど)
  • 12か月前後:「ママ」「パパ」「ワンワン」などの有意語が出始める

社会性の発達

生後2〜3か月で社会的微笑が見られ、6〜8か月頃に人見知り・後追いが始まります。これは特定の人との愛着形成が進んでいる証拠であり、正常な発達のサインです。

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1〜3歳の発達の目安

1歳から3歳は、歩行の安定、言葉の爆発的な増加、自我の芽生えが特徴的な時期です。いわゆる「イヤイヤ期」もこの時期に始まります。

運動発達

  • 1歳〜1歳半:ひとり歩きが安定、しゃがんで立ち上がれる
  • 1歳半〜2歳:小走り、階段を手をつないで上り下り、ボールを蹴る
  • 2〜3歳:走る、ジャンプする、三輪車をこぐ、階段を一人で上る

言語の発達

  • 1歳〜1歳半:有意語が3〜10語程度
  • 1歳半〜2歳:二語文(「ママ きて」「ワンワン いた」)が出始める
  • 2〜3歳:語彙が爆発的に増え、三語文以上で話す。質問が増える(「なに?」「なんで?」)

自我の発達と「イヤイヤ期」

1歳半から3歳頃は、自分の意思が育ち「自分でやりたい」「いやだ」という気持ちが強くなる時期です。大人から見ると困る行動が増えますが、これは順調な発達の証です。安全を確保しつつ、子どもの「やりたい」気持ちを尊重する対応を心がけましょう。

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3〜6歳の発達の目安

幼児期後半は、身体能力のさらなる向上、社会性の発達、知的好奇心の広がりが見られる時期です。集団生活を通じて協調性やルールを学んでいきます。

運動面

  • 3〜4歳:片足立ち、はさみで紙を切る、ボタンの着脱
  • 4〜5歳:スキップ、でんぐり返し、箸を使い始める
  • 5〜6歳:自転車(補助輪付き)に乗る、なわとび、文字を書き始める

社会性・情緒面

  • 3〜4歳:友達と一緒に遊ぶ(ごっこ遊び)、順番を待てるようになる
  • 4〜5歳:ルールのある遊びを理解する、相手の気持ちを少しずつ想像できる
  • 5〜6歳:勝ち負けを理解し悔しがる、嘘をつけるようになる(認知の発達)

知的発達

3歳頃から「なぜ?」「どうして?」の質問が増え、因果関係への関心が高まります。4〜5歳でひらがなに興味を持ち始め、5〜6歳で自分の名前を書けるようになる子が多いですが、文字の習得時期にも大きな個人差があります。

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発達が気になるときの相談先

お子さんの発達に不安を感じたときは、一人で抱え込まず、専門家に相談することが大切です。早期の相談は、必要な支援を早く受けるための第一歩です。

主な相談先

  • 市区町村の保健センター:保健師に無料で相談できる。乳幼児健診のフォローアップも行う
  • かかりつけの小児科:日頃の様子を知っている医師に気軽に相談できる
  • 子育て世代包括支援センター:妊娠期から子育て期まで切れ目のない支援を提供
  • 児童発達支援センター:発達に関する専門的なアセスメントと支援を行う
  • 発達障害者支援センター:発達障害に関する相談、情報提供、助言を行う

相談のタイミング

  • 乳幼児健診で経過観察を指示されたとき
  • 周囲の同年齢の子と比べて著しく遅れがあると感じるとき
  • 保育園や幼稚園の先生から気になる点を指摘されたとき
  • 保護者自身が育てにくさを感じているとき
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発達支援の利用方法

発達に支援が必要と判断された場合、さまざまな福祉サービスを利用できます。利用にあたっては、市区町村の窓口で相談し、必要な手続きを行います。

児童発達支援

未就学児を対象とした通所型の支援サービスです。専門スタッフによる個別療育や集団療育を受けることができます。利用には「通所受給者証」が必要で、市区町村に申請します。利用者負担は原則1割で、世帯の所得に応じた月額上限が設定されています。

保育所等訪問支援

保育園や幼稚園に専門スタッフが訪問し、集団生活への適応を支援するサービスです。お子さんへの直接支援に加え、保育士や教員への助言も行います。

利用までの流れ

  • 市区町村の障害福祉課や子育て支援課に相談
  • 必要に応じて医師の意見書や診断書を取得
  • サービス等利用計画の作成(相談支援事業所に依頼またはセルフプラン)
  • 通所受給者証の交付
  • 利用する事業所と契約し、支援を開始
診断がなくても利用可能
児童発達支援は、発達障害の確定診断がなくても利用できる場合があります。「発達が気になる」段階で相談・申請が可能ですので、まずは市区町村の窓口に問い合わせてみましょう。
参考
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