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通勤と保育園の両立ガイド 送迎のコツと時短テクニック

2026年3月28日 公開
約10分で読めます
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送迎と通勤の現状

通勤

共働き世帯にとって、保育園の送迎と通勤の両立は日々の大きな課題です。厚生労働省の調査によると、共働き世帯の約7割が「送迎の時間確保が大変」と回答しています。特に、保育園の開園時間(多くは7時から19時)と勤務時間のマッチングが、保護者のワークライフバランスを左右します。

総務省の「社会生活基本調査」では、6歳未満の子どもを持つ父親の1日あたりの育児時間は約1時間49分で、母親の約7時間28分と大きな差があります。送迎の負担が一方の保護者に偏ることは、家庭内の不公平感やストレスの原因となるため、夫婦で分担することが重要です。

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朝のルーティン最適化

保育園に通う子どものいる家庭の朝は、時間との戦いです。限られた時間を効率的に使うためには、ルーティンの確立と事前準備が鍵となります。

前夜の準備

  • 翌日の服を親子分まとめて用意しておく
  • 保育園の持ち物(着替え、連絡帳、おむつ、タオルなど)をバッグに入れておく
  • 朝食の下準備をしておく(米を炊飯器にセット、パンを出しておくなど)
  • 天気予報を確認し、雨具やレインカバーの準備をする

朝のタイムスケジュール例

6時起床、6時15分朝食準備、6時30分子ども起床・着替え、6時45分朝食、7時15分身支度・歯磨き、7時30分出発、というように15分刻みでスケジュールを組むと動きやすくなります。子どもの「自分でやりたい」気持ちを尊重しつつ、時間内に準備が終わるよう声かけのタイミングを工夫しましょう。

時短のコツ
朝食は準備に時間がかからないメニューをローテーションで回すと効率的です。洗い物を減らすためにワンプレートにする、子どもが自分で食べやすいものを選ぶなどの工夫で、朝食の時間を短縮できます。
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送迎の分担と工夫

送迎を夫婦で分担することは、一方の負担を軽減するだけでなく、両親がそれぞれ保育園の様子を把握する機会にもなります。内閣府の「男女共同参画白書」では、送迎の分担が進んでいる家庭ほど夫婦の満足度が高い傾向が報告されています。

分担パターンの例

  • 朝と夕方で分担:朝の送りは父親、夕方のお迎えは母親(またはその逆)
  • 曜日で分担:月水金は父親、火木は母親がお迎え担当
  • 勤務形態に合わせる:在宅勤務の日にお迎え担当を交代する
  • 祖父母の協力:近居の祖父母にお迎えを週1回から2回依頼する

送迎ルートの最適化

自宅、保育園、職場の位置関係を考慮し、最短ルートを設計しましょう。自転車通園の場合は、雨の日の代替手段(徒歩、タクシー、車)も事前に計画しておくと安心です。保育園が複数の選択肢がある場合は、通勤経路上にある園を選ぶことで送迎の負担を軽減できます。

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延長保育の活用

標準的な保育時間(8時間から11時間)で仕事が終わらない場合、延長保育の利用が必要になります。延長保育は多くの認可保育所で実施されており、18時または19時以降、最大20時から22時まで対応する園もあります。

延長保育の仕組み

  • 利用料金:月額3,000円から10,000円程度、またはスポット利用で1回300円から800円程度
  • 申請方法:事前に月単位で申請する園と、当日連絡で利用できる園がある
  • 補食・夕食:延長保育中におにぎりやおやつが提供される場合がある
  • 定員制限:延長保育には定員が設けられていることが多い

延長保育利用のポイント

延長保育を常態的に利用する場合は、子どもへの影響も考慮しましょう。長時間保育が子どもにとって負担になっていないか、保育士と連絡帳や面談を通じて確認することが大切です。週に何日かは定時で迎えに行く日を設けるなど、メリハリのある利用を心がけましょう。

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急な残業・出張時の対応

保育園の閉園時間までにお迎えに行けない事態は、共働き家庭にとって大きなストレスです。緊急時のバックアップ体制を事前に整えておくことが不可欠です。

バックアップの選択肢

  • ファミリーサポートセンター:自治体が運営する相互援助活動。事前登録制で、送迎や預かりを依頼できる
  • ベビーシッター:民間サービスを利用。内閣府のベビーシッター割引券(企業主導型)が使える場合もある
  • 祖父母・親族への依頼:近くに頼れる親族がいる場合は最も安心な選択肢
  • 近隣の信頼できるママ友・パパ友:緊急時に一時的にお迎えと預かりを依頼する
  • 緊急一時保育:自治体の一時預かり事業を利用する

事前の準備

保育園には「お迎え可能な人」の事前登録が必要です。夫婦以外に、祖父母やファミリーサポートの援助会員など、複数人を登録しておきましょう。また、職場に対しても子育て中であることを伝え、急な早退が必要になる可能性があることを理解してもらうことが大切です。

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働き方の見直し

保育園の送迎と通勤の両立が困難な場合、働き方そのものを見直すことも選択肢の一つです。育児・介護休業法の改正により、子育て中の労働者が利用できる制度は年々拡充されています。

活用できる制度

  • 短時間勤務制度:3歳未満の子どもがいる場合、1日6時間勤務を申請できる(法律上の義務)
  • 所定外労働の制限:3歳未満の子どもがいる場合、残業免除を申請できる
  • フレックスタイム制度:コアタイムなしのフルフレックスなら送迎時間を柔軟に調整可能
  • テレワーク・在宅勤務:通勤時間がなくなり、送迎の時間に余裕ができる
  • 子の看護等休暇:年5日(子ども2人以上は10日)の休暇を取得できる

職場への相談

制度を利用する際は、上司や人事部門に早めに相談しましょう。利用開始の1か月前までに申し出ることが法律で定められています。制度の利用を理由とする不利益な取り扱い(降格、減給など)は法律で禁止されています。

長期的な視点で
送迎の大変さは子どもの成長とともに変化します。乳児期が最も手がかかりますが、3歳を過ぎると自分で歩けるようになり、小学校入学後は送迎自体が不要になります。つらい時期を乗り切るための一時的な働き方の調整は、決して後ろ向きな選択ではありません。
参考
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