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小1の壁とは?原因と対策を徹底解説

2026年3月28日 公開
約9分で読めます
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小1の壁とは

小学校

「小1の壁」とは、子どもが保育園から小学校に入学する際に、保護者(特に共働き家庭)が直面するさまざまな困難の総称です。保育園時代と比べて預かり時間が短くなる、長期休暇中の預け先がないなど、仕事と子育ての両立が急に難しくなることが大きな問題となっています。

小1の壁が問題視される背景

共働き世帯が増加する中、小学校入学をきっかけに退職やパートタイムへの転換を余儀なくされるケースが少なくありません。厚生労働省の調査でも、子どもの小学校入学を機に離職する保護者が一定数いることが報告されています。

小1の壁の主な要因

  • 学童保育の預かり時間が保育園より短い
  • 夏休みなど長期休暇中の預け先の確保が困難
  • PTA活動や学校行事への参加が増える
  • 宿題のサポートや持ち物の準備に時間がかかる
  • 子どもが新しい環境に適応するまでの精神的なサポートが必要
  • 登校時間が保育園の登園時間より遅く、出勤前に子どもが一人になる場合がある
「小1の壁」は親だけの問題ではない
小1の壁は保護者の就労面だけでなく、子ども自身にとっても大きな変化です。新しい友人関係、授業中の着席、給食、掃除当番など、保育園とは異なるルールに戸惑う子どもも多くいます。保護者と子ども、双方の視点から対策を考えることが大切です。
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保育園と小学校の違い

保育園と小学校では、預かりの仕組みや日常の流れが大きく異なります。入学前にその違いを把握しておくことで、対策を立てやすくなります。

預かり時間

  • 保育園:朝7時頃から夜7時頃まで(延長保育を含む)
  • 小学校:朝8時頃登校、授業は午後2時から3時頃に終了
  • 学童保育:放課後から午後6時頃まで(施設により延長あり)

長期休暇

  • 保育園:年末年始を除きほぼ通年で利用可能
  • 小学校:夏休み約40日間、冬休み約2週間、春休み約2週間
  • 学童保育:長期休暇中は朝から開所するが、開始時間が午前8時や8時30分からのところが多い

送迎

  • 保育園:保護者が送り迎えを行う
  • 小学校:子どもが自分で徒歩通学する(集団登校の場合もある)

食事

  • 保育園:給食とおやつが提供される
  • 小学校:給食あり(長期休暇中の学童保育ではお弁当持参が一般的)

保護者の関わり

  • 保育園:連絡帳やアプリで日々の報告がある
  • 小学校:連絡帳は子ども自身が書く。お便りやプリント類が多く、保護者が確認・対応する必要がある
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学童保育の課題

学童保育(放課後児童クラブ)は、共働き家庭にとって小学校入学後の預け先の中心的な存在です。しかし、さまざまな課題があります。

待機児童の問題

全国の学童保育の待機児童数は約1万8千人(2024年5月時点で17,686人)に上ります。特に都市部では希望しても入れないケースがあり、小学校入学と同時に預け先がなくなる事態が発生しています。低学年は優先されますが、高学年になると入れなくなる地域もあります。

預かり時間の課題

多くの学童保育は午後6時や6時30分で閉所します。保育園の延長保育では午後7時から8時まで預かってもらえた家庭にとっては、預かり時間が短くなります。延長保育を実施している学童もありますが、まだ一部に限られています。

施設の質のばらつき

  • 指導員の配置基準や資格要件が地域によって異なる
  • 施設の広さや設備に差がある
  • おやつの提供内容が施設ごとに異なる
  • 宿題のサポート体制が充実していない場合がある

学童保育の種類

  • 公設公営:自治体が設置・運営する学童保育
  • 公設民営:自治体が設置し、民間事業者が運営する学童保育
  • 民設民営:民間事業者が独自に設置・運営する学童保育(料金は高めだが、預かり時間や内容が充実している傾向)
放課後子供教室との違い
学童保育と混同されやすいものに「放課後子供教室」があります。こちらは全児童を対象にした居場所づくり事業で、預かり保育とは異なります。開所時間が午後5時までと短く、おやつの提供がないことが一般的です。違いを把握したうえで、家庭のニーズに合った選択をしましょう。
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働き方の見直し

小1の壁を乗り越えるためには、働き方の見直しが有効です。利用できる制度を把握し、職場と早めに相談することが大切です。

活用できる制度・働き方

  • 時短勤務制度:育児・介護休業法では3歳まで義務。2025年10月からは3歳から就学前の子を養育する労働者向けに、事業主が短時間勤務・テレワーク・フレックスタイム等の中から2つ以上の措置を講じることが義務化。企業によっては小学校卒業まで認めている場合もある
  • フレックスタイム制度:始業・終業時間を柔軟に調整できる
  • 在宅勤務・テレワーク:通勤時間を削減し、子どもの帰宅に合わせやすくなる
  • 子の看護等休暇:2025年4月から対象が小学校3年生修了までに拡大(改正前は就学前まで)。年5日(2人以上は年10日)取得可能。感染症に伴う学級閉鎖や入学式・卒園式も取得事由に追加
  • 所定外労働の制限(残業免除):2025年4月から対象が小学校就学前までに拡大(改正前は3歳未満まで)
  • 時差出勤:始業時間を前後にずらして対応する

職場への相談のポイント

  • 入学の半年前には上司や人事に相談を始める
  • 具体的にどの時間帯に支障が出るかを明確に伝える
  • 業務への影響を最小限にする代替案を提示する
  • 同じ状況の同僚がいれば情報を共有し、互いに助け合える体制をつくる

転職・副業という選択肢

現在の職場で柔軟な働き方が難しい場合、リモートワークが可能な企業への転職や、時間の自由度が高いフリーランスへの転向を検討する方もいます。ただし、収入や社会保険の変化を考慮し、十分に検討したうえで判断してください。

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子どもの生活面での変化

小学校入学は子どもにとっても大きな環境の変化です。生活面での変化を事前に把握し、スムーズな適応をサポートしましょう。

身につけておきたい生活習慣

  • 朝決まった時間に起きて準備する習慣(登校時間に間に合うよう逆算)
  • 自分で着替え、身支度を整える
  • 和式トイレの使い方(学校によっては和式トイレが残っている)
  • 食事を時間内に食べ終える練習(給食の時間は限られている)
  • 自分の名前をひらがなで読み書きできる
  • 通学路を安全に歩く練習

子どもが抱えやすいストレス

  • 45分間の授業中、席に座り続けることの負担
  • 保育園の友達と離れることの寂しさ
  • 新しい友人関係の構築への不安
  • 宿題をこなすことへのプレッシャー
  • 一人での登下校に対する緊張感

保護者ができるサポート

  • 子どもの話を聞く時間を意識的に設ける
  • 学校での出来事を否定せず、まず受け止める
  • 「頑張れ」よりも「大丈夫だよ」と安心感を与える声かけを心がける
  • 変化が大きい4月から5月は特に注意深く見守る
  • 気になることがあれば、担任の先生やスクールカウンセラーに早めに相談する
「小1プロブレム」について
「小1プロブレム」とは、入学直後の子どもたちが授業中に歩き回る、先生の話を聞けないなど、集団生活に適応できない状態を指します。小1の壁が保護者側の課題であるのに対し、小1プロブレムは子ども側の課題です。幼稚園・保育園と小学校の連携(アプローチカリキュラムとスタートカリキュラム)によって、この問題の軽減が図られています。
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小1の壁を乗り越えるためのチェックリスト

入学前の準備から入学後の対応まで、時期ごとにやるべきことを整理しました。

入学の1年前から半年前

  • 学区内の学童保育の情報を収集する(場所、料金、預かり時間、定員)
  • 民間の学童保育やアフタースクールも選択肢として調べる
  • 職場に利用できる制度(時短勤務、フレックス、テレワーク)を確認する
  • 祖父母やファミリーサポートなど、いざというときの預け先を確保する
  • 習い事や放課後の過ごし方の選択肢を検討する

入学の半年前から入学直前

  • 学童保育の申し込み手続きを行う(締切は自治体によって異なる)
  • 職場の上司に働き方の変更について相談する
  • 通学路を子どもと一緒に歩いて確認する
  • 登校時間と退勤時間のシミュレーションを行う
  • 鍵の持ち方や留守番のルールを決める(必要な場合)
  • 入学準備品(ランドセル、学用品、体操着など)の購入

入学後

  • 子どもの様子を注意深く観察し、変化があれば早めに対応する
  • 学童保育の連絡先、学校の連絡先を携帯に登録する
  • PTA活動や学校行事の年間スケジュールを把握する
  • 近隣の保護者とのネットワークをつくる(情報交換や助け合い)
  • 夏休みの過ごし方を早めに計画する(学童保育、サマーキャンプ、祖父母宅など)
お住まいの自治体の学童保育情報を確認する
参考
お住まいの地域の子育て支援を調べる
学童保育の情報や子育て支援制度をチェック
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