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外国籍の子育て支援ガイド 在留資格・多言語相談・教育

2026年3月28日 公開
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外国籍家庭の子育て

多文化

日本に暮らす外国籍の子どもは約30万人にのぼり、その数は年々増加しています。外国籍の家庭も、日本国籍の家庭と同様に多くの子育て支援制度を利用することができます。しかし、言語の壁や制度の情報不足により、必要な支援にアクセスできていないケースが少なくありません。

外国籍の保護者が直面する主な課題には、行政手続きの複雑さ、日本語での書類作成の困難、保育園や学校の仕組みへの理解不足、地域社会との接点の少なさなどがあります。

この記事では、外国籍の家庭が利用できる支援制度と相談窓口を整理し、子育てに必要な情報へのアクセスを支援します。

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利用できる支援制度

外国籍であっても、住民登録をしていれば多くの子育て支援制度を利用できます。在留資格の種類や滞在期間によって利用可能な制度が異なる場合があるため、確認が必要です。

国籍に関係なく利用できる主な制度

  • 児童手当:中学校卒業まで(高校生年代まで拡大予定)の子どもがいる世帯に支給
  • 乳幼児医療費助成:自治体ごとに対象年齢が異なるが、外国籍の子どもも対象
  • 妊婦健診の公費助成:母子健康手帳の交付を受ければ利用可能
  • 保育所・認定こども園:就労等の保育の必要性があれば利用申請が可能
  • 予防接種:定期接種は公費負担で受けられる

母子健康手帳

妊娠届を提出すると母子健康手帳が交付されます。外国語版の母子健康手帳を用意している自治体もあり、英語、中国語、韓国語、ポルトガル語、タガログ語など10言語以上の翻訳版が存在します。

在留カードの確認を
子育て支援制度の利用には、住民登録と有効な在留カードが必要です。在留期限が切れている場合は、速やかに出入国在留管理局で手続きを行ってください。
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多言語相談窓口

日本語でのコミュニケーションに不安がある場合、多言語で対応してくれる相談窓口を活用しましょう。子育てに限らず、生活全般の相談に対応しています。

外国人総合相談ワンストップセンター

出入国在留管理庁の支援のもと、各都道府県や政令指定都市に設置されている相談窓口です。在留手続き、労働、医療、子育て、教育など幅広い相談に多言語で対応します。

よりそいホットライン

0120-279-338で24時間無料相談が可能です。外国語による相談はガイダンスで言語を選択することで対応してもらえます。DVや生活困窮など深刻な問題にも対応します。

国際交流協会

各都道府県や市区町村に設置されている国際交流協会では、多言語での生活相談や通訳派遣サービスを提供しています。子育てサークルや日本語教室の運営を行っている団体もあります。

医療通訳

子どもの急な発熱やけがの際に、医療通訳サービスを利用できる場合があります。自治体によっては電話通訳やオンライン通訳のサービスを無料で提供しています。事前に利用方法を確認しておくと安心です。

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保育園・学校の手続き

外国籍の子どもも日本の保育園や学校に通うことができます。手続きの流れを理解し、必要書類を準備しましょう。

保育園の利用

保育園の利用申請は、日本国籍の家庭と同じ手順で行います。申請書類は日本語ですが、自治体によっては多言語の記入ガイドを用意している場合があります。就労証明書の準備が難しい場合は、窓口で相談しましょう。

小・中学校への就学

外国籍の子どもには就学義務はありませんが、保護者が希望すれば公立の小・中学校に無償で就学できます。教育委員会に就学の意思を伝えると、住所地の学校が指定されます。就学に必要な手続きの案内を多言語で行っている自治体も増えています。

編入学の対応

来日したばかりの子どもが学校に編入する場合、年齢に応じた学年に編入するのが原則です。日本語能力が十分でない場合は、日本語指導が必要な児童生徒として特別な支援を受けることができます。

不就学の問題
外国籍の子どもの中には、言語の壁や情報不足により学校に通っていない「不就学」の状態にある子どもがいます。文部科学省は2019年から不就学の実態調査を行い、就学促進のための施策を進めています。
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日本語教育支援

日本語能力が十分でない子どもに対しては、学校内外でさまざまな日本語教育支援が提供されています。日本語の習得は学習や友人関係の基盤となるため、早期からの支援が重要です。

学校内での支援

日本語指導が必要な児童生徒に対しては、「特別の教育課程」として日本語指導を行うことが制度化されています。日本語指導員や母語支援員が学校に派遣され、授業の理解を助けるサポートが行われます。

プレスクール

就学前の外国籍の子どもを対象に、基本的な日本語や学校生活の習慣を学ぶ「プレスクール」を実施している自治体があります。小学校入学に向けた準備として効果的で、保護者への情報提供の場としても機能しています。

地域の日本語教室

国際交流協会やNPO、ボランティア団体が運営する日本語教室は、学校以外で日本語を学べる貴重な場です。子ども向けの教室だけでなく、保護者向けの教室もあり、親子で日本語を学ぶことができます。

母語・母文化の維持

日本語の習得と同時に、母語や母文化の維持も子どものアイデンティティ形成にとって重要です。バイリンガル教育の観点からも、家庭では母語でのコミュニケーションを続けることが推奨されています。

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在留資格と子育て

子育てに関連する手続きの中には、在留資格の種類によって対応が異なるものがあります。在留資格に関する基本的な知識を持っておくことで、適切な手続きを進めやすくなります。

子どもの在留資格

日本で生まれた外国籍の子どもは、出生後30日以内に在留資格の取得手続きを行う必要があります。出生届の提出と合わせて、出入国在留管理局に在留資格取得の申請を行います。

家族滞在の在留資格

就労系の在留資格を持つ外国人の配偶者や子どもは「家族滞在」の在留資格で在留できます。家族滞在では原則として就労が認められていませんが、資格外活動の許可を得れば週28時間以内のアルバイトが可能です。

ひとり親になった場合

離婚などによりひとり親になった場合、在留資格の変更が必要になることがあります。日本人の配偶者等の在留資格で滞在していた場合、「定住者」等への変更が認められるケースがあります。子どもの養育状況が考慮されるため、速やかに出入国在留管理局や支援機関に相談してください。

永住許可と帰化

長期間日本に滞在し、安定した生活基盤がある場合は、永住許可の申請が可能です。永住許可を得ると、在留期間の制限がなくなり、より安定した環境で子育てを行うことができます。

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