ホーム / ガイド / 子育て家庭の家計管理術
GUIDE

子育て家庭の家計管理術 固定費の見直しと貯蓄の始め方

2026年3月28日 公開
約10分で読めます
01

子育て家庭の支出の特徴

家計

子育て家庭の支出は、子どもの成長に応じて大きく変化します。総務省の家計調査によると、子どものいる世帯の月間消費支出は約33万円から38万円が目安です。子どもの人数や年齢によって食費、教育費、被服費などが段階的に増加していきます。

年齢別に増える支出

  • 0歳から2歳:ミルク・おむつ・保育料が中心。保育料が最も大きな出費
  • 3歳から5歳:習い事の開始、被服費の増加。保育料は無償化で軽減
  • 小学生:学用品費、習い事・塾の費用、食費の増加
  • 中学生・高校生:部活動費、塾・予備校の費用、通学費用
  • 大学生:授業料、下宿費用が一気に増大

家計管理の第一歩は、現在の支出を正確に把握し、将来の支出の変化を見通すことです。

参考
02

固定費の見直しポイント

家計改善で最も効果が大きいのは固定費の見直しです。一度見直せば毎月自動的に節約効果が続くため、変動費の節約よりも優先して取り組みましょう。

住居費

住居費は手取り収入の25%から30%以内が目安です。住宅ローンを組んでいる場合は、金利の低い商品への借り換えを検討します。0.5%の金利差でも、借入額3,000万円・返済期間30年の場合、総返済額で約270万円の差が生まれます。

通信費

大手キャリアから格安SIM(MVNO)に乗り換えることで、1台あたり月額3,000円から5,000円の削減が期待できます。夫婦2台で年間7万円から12万円の節約になります。

保険料

生命保険は家族構成の変化に合わせた見直しが必要です。子どもが独立した後は死亡保障を減額できます。不要な特約を外すだけでも月額数千円の削減が可能です。

サブスクリプション

動画配信サービスや音楽配信サービスなどのサブスクリプションは、利用頻度を確認して整理しましょう。月額500円のサービスでも、年間では6,000円の出費です。

固定費見直しの効果
固定費を月額1万円削減できれば、年間12万円、10年間で120万円の節約になります。この金額を教育費の積立に回せば、子どもの進学時に大きな助けとなります。
参考
03

変動費の管理方法

変動費は日々の意識で管理する必要があるため、固定費ほど大きな効果は期待しにくいですが、積み重ねによって確実に家計を改善できます。

食費の管理

子育て家庭の食費は月額6万円から10万円が一般的です。まとめ買いや作り置き、食材の使い切りを意識することで、無理なく2割程度の削減が可能です。外食費と食材費を分けて管理すると、どこに無駄があるか見えやすくなります。

被服費の管理

子どもの衣類はすぐにサイズアウトするため、フリマアプリやリサイクルショップの活用が有効です。また、お下がりのネットワークを作ることで、被服費を大幅に抑えられます。

予算管理の方法

変動費には月ごとの予算を設定し、週単位で使用状況を確認する方法が効果的です。例えば食費の月予算を6万円に設定した場合、1週間あたり約1万5,000円が目安になります。

参考
04

教育費の積立計画

教育費は子育て家庭の最大の支出項目の一つです。特に大学進学時にまとまった資金が必要になるため、早い時期から計画的に準備することが大切です。

積立の目標額を設定する

大学4年間の費用は、国立大学で約243万円、私立大学文系で約400万円、私立大学理系で約550万円が目安です。入学金や初年度の生活準備費も含めると、入学時までに300万円から500万円を準備しておきたいところです。

児童手当の全額積立

児童手当を全額貯蓄に回した場合、0歳から高校卒業までの約18年間で約200万円以上が貯まります。これだけで大学費用の半分近くをまかなえる計算です。

毎月の積立額の目安

  • 目標300万円の場合:月額約1.4万円(18年間積立)
  • 目標500万円の場合:月額約2.3万円(18年間積立)
  • 目標500万円の場合:月額約2.8万円(15年間積立)
先取り貯蓄が基本
教育費の積立は「余ったら貯める」のではなく、給与から先に積立分を差し引く「先取り貯蓄」が確実です。給与振込口座から自動で積立口座に振り替える仕組みを作りましょう。
参考
05

家計簿のつけ方

家計管理の基本は、収支を記録して「見える化」することです。続けやすい方法を選ぶことが長続きのコツです。

家計簿の種類

  • 手書きの家計簿:ノートに記入する昔ながらの方法。手で書くことで支出を実感しやすい
  • 家計簿アプリ:銀行口座やクレジットカードと連携し、自動で記録される。手間が少なく続けやすい
  • 表計算ソフト:自分に合った形式でカスタマイズできる。データ分析もしやすい

記録するポイント

すべての支出を細かく記録する必要はありません。「食費」「住居費」「教育費」「通信費」「保険料」「その他」など、大まかなカテゴリに分けて月ごとの推移を追えれば十分です。まずは3か月間の記録を目標に始めてみましょう。

振り返りのタイミング

月末または月初に、前月の収支を振り返る時間を設けましょう。夫婦で一緒に確認することで、家計に対する共通認識が生まれ、お金に関する話し合いもしやすくなります。

参考
06

ライフプラン表の作成

ライフプラン表は、家族のライフイベントと収支の見通しを時系列で整理するツールです。将来の大きな支出に備えるために、ぜひ作成しておきましょう。

ライフプラン表に記入する項目

  1. 家族全員の年齢を年度ごとに記入する
  2. 想定されるライフイベント(入学、卒業、住宅購入、車の買い替えなど)を記入する
  3. 各年度の収入見込み(給与、児童手当、その他)を記入する
  4. 各年度の支出見込み(生活費、教育費、住居費、イベント費用など)を記入する
  5. 各年度末の貯蓄残高を計算する

ライフプラン表のメリット

ライフプラン表を作成することで、教育費のピーク時に貯蓄が不足しないか、住宅ローンの返済と教育費が重なる時期に家計が回るかなど、将来の課題が事前に見えてきます。問題が見つかった場合は、今から積立額を増やす、住宅ローンの繰上返済のタイミングを調整するなどの対策を打てます。

無料のシミュレーションツール
日本FP協会のウェブサイトでは、ライフプラン表の作成に使えるワークシートを無料で公開しています。金融庁の「ライフプランシミュレーター」もウェブ上で手軽に将来の家計をシミュレーションできるツールです。
参考
お住まいの地域の子育て支援情報を調べる
全国の市区町村の子育て支援情報を比較できます