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小児救急の受診ガイド|夜間休日の受診先と#7119・#8000

2026年3月28日 公開
約9分で読めます
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小児救急の現状

救急

子どもの急な体調不良や怪我は、夜間や休日に起こることも多く、保護者にとって大きな不安の種です。日本小児科学会によると、夜間の小児救急外来を受診する子どもの約9割は軽症とされていますが、残りの1割には迅速な対応が必要なケースが含まれます。

小児救急が抱える課題

  • 小児科医の不足により、夜間・休日の対応体制が限られている地域がある
  • 軽症での受診が集中すると、重症児の対応が遅れるリスクがある
  • 保護者が受診の緊急性を判断しにくい

適切な受診行動の重要性

「受診すべきか迷う」という保護者の声は非常に多く聞かれます。不安なときに相談できる窓口を事前に把握しておくことで、適切なタイミングで適切な医療機関を受診でき、子どもの安全と医療資源の両方を守ることにつながります。

参考
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受診の判断基準

子どもの症状を見て「すぐに救急車を呼ぶべきか」「夜間でも受診すべきか」「翌日の通常診療まで待てるか」を判断する目安をまとめます。

救急車(119番)を呼ぶべき症状

  • 意識がない、呼びかけに反応しない
  • けいれんが5分以上続いている
  • 呼吸が止まっている、またはひどく苦しそう
  • 顔色が明らかに悪い(青白い、紫色)
  • 大量の出血がある
  • 頭を強く打った後に嘔吐を繰り返す、意識がもうろうとしている
  • 誤飲(ボタン電池、医薬品の大量摂取など)

夜間でも受診すべき症状

  • 生後3か月未満の発熱(38度以上)
  • 水分が全く摂れない
  • ぐったりして元気がない
  • 激しい腹痛で泣き止まない
  • 呼吸のたびに肩が上下する、胸がへこむ

翌日の受診で問題ない場合

  • 発熱はあるが、水分が摂れて機嫌もまずまず
  • 軽い咳や鼻水のみ
  • 嘔吐は1〜2回で、その後は落ち着いている
  • 食欲はないが、水分は摂れている
参考
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#8000(小児救急電話相談)

#8000は、休日・夜間に子どもの急な病気やけがで困ったときに、小児科医や看護師に電話で相談できる国の事業です。全国統一の短縮番号「#8000」をプッシュすると、お住まいの都道府県の相談窓口に自動転送されます。

利用方法

  • 電話番号:#8000(固定電話・携帯電話から発信可能)
  • 対応時間:都道府県によって異なる(多くは平日19時〜翌朝8時、休日は朝から対応)
  • 相談料:通話料のみ(相談自体は無料)
  • 対象:おおむね15歳以下の子どもの保護者

相談できること

  • 子どもの症状から受診の必要性を判断するための助言
  • 自宅でのケア方法(応急処置、ホームケアの仕方)
  • 受診可能な医療機関の案内

相談時に伝えること

  • 子どもの年齢(月齢)
  • 症状の内容と経過(いつから、どのような症状か)
  • 体温、機嫌、食欲、水分摂取の状況
  • 既往歴やアレルギーの有無
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#7119(救急安心センター)

#7119は、急な病気やけがをしたとき、救急車を呼ぶべきか、今すぐ病院に行くべきか、迷った場合に相談できる電話相談窓口です。子どもに限らず、全年齢を対象としています。

利用方法

  • 電話番号:#7119(実施地域のみ対応。未実施の地域では別の番号を案内)
  • 対応時間:24時間対応(実施地域による)
  • 相談料:通話料のみ

#8000との使い分け

  • #8000:子ども(おおむね15歳以下)の症状について、保護者が相談する窓口
  • #7119:年齢を問わず、救急車を呼ぶべきかの判断を相談する窓口
  • #8000がつながらない場合に#7119を利用する方法もある

実施地域の確認

#7119は全国すべての地域で実施されているわけではありません。総務省消防庁のウェブサイトで実施地域を確認できます。未実施の地域では、地域の救急医療情報センターの番号を控えておきましょう。

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夜間休日の受診先

夜間や休日に受診が必要と判断した場合、適切な医療機関を選ぶことが重要です。地域の救急医療体制を事前に把握しておきましょう。

夜間休日に利用できる医療機関

  • 休日夜間急患センター(休日急病診療所):市区町村が設置する初期救急医療施設。軽症〜中等症の患者に対応
  • 当番医(在宅当番医制度):地域の医師会が輪番制で休日の診療を行う。新聞や自治体のウェブサイトで当番医を確認できる
  • 救急病院(二次救急医療機関):入院が必要な中等症〜重症の患者に対応
  • 救命救急センター(三次救急医療機関):生命の危機に関わる重篤な患者に対応

受診先の探し方

  • お住まいの自治体のウェブサイトで休日・夜間の当番医を確認
  • 「医療情報ネット」(厚生労働省の医療機関検索サイト)で近隣の医療機関を検索
  • #8000や#7119に電話して、受診可能な医療機関を案内してもらう
  • 日本小児科学会の「こどもの救急」サイトで受診の目安をチェック
事前の準備が大切
お子さんが元気なうちに、自宅近くの夜間急患センターや当番医の確認方法を調べておきましょう。スマートフォンに#8000と#7119を連絡先として登録しておくと、いざというときに素早く対応できます。
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救急受診の持ち物

夜間や休日の救急受診は慌ただしくなりがちです。必要な持ち物をリスト化しておき、すぐに持ち出せるように準備しておくと安心です。

必ず持参するもの

  • 健康保険証(またはマイナンバーカード)
  • 乳幼児医療費助成の受給者証
  • 母子健康手帳
  • お薬手帳(処方中の薬がある場合)
  • 診察券(かかりつけ医以外を受診する場合も念のため)

あると便利なもの

  • 着替え一式(嘔吐や下痢で汚れることがある)
  • タオル、ビニール袋(嘔吐に備えて)
  • 飲み物(経口補水液や麦茶など)
  • おむつ、おしりふき(乳幼児の場合)
  • お気に入りのおもちゃや絵本(待ち時間の安心材料として)

受診時に伝えること

  • 症状が始まった時間と経過
  • 体温の推移(測定した時間と数値をメモしておく)
  • 食事・水分の摂取状況
  • 最後に排尿した時間
  • けいれんの場合は持続時間と様子(動画撮影が有効)
  • アレルギーの有無、服用中の薬
参考
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