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赤ちゃんの予防接種スケジュール|種類・時期・同時接種を解説

2026年3月28日 公開
約10分で読めます
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予防接種の基本

予防接種

予防接種は、感染症に対する免疫をつけるためにワクチンを接種することです。赤ちゃんは母親から受け継いだ免疫(移行抗体)が生後数か月で徐々に低下するため、早い時期から予防接種を始めることが重要です。

定期接種と任意接種の違い

予防接種には「定期接種」と「任意接種」の2種類があります。定期接種は予防接種法に基づいて市区町村が実施するもので、対象年齢内であれば原則無料で受けられます。任意接種は費用が自己負担となりますが、自治体によっては助成制度を設けている場合があります。

定期接種の主なワクチン

  • B型肝炎ワクチン
  • ロタウイルスワクチン(1価または5価)
  • ヒブ(Hib)ワクチン
  • 小児用肺炎球菌ワクチン(PCV)
  • 五種混合ワクチン(ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ・ヒブ)
  • BCG(結核)
  • MR(麻しん・風しん混合)ワクチン
  • 水痘(みずぼうそう)ワクチン
  • 日本脳炎ワクチン

主な任意接種

  • おたふくかぜワクチン:1回あたり5,000円から8,000円程度(自治体によっては一部助成あり)
  • インフルエンザワクチン:1回あたり3,000円から5,000円程度
ワクチン制度の変更について
予防接種の制度は定期的に見直されます。2024年4月からは従来の四種混合ワクチンとヒブワクチンを一本にまとめた五種混合ワクチンが定期接種として導入されました。最新情報はかかりつけ医や自治体の窓口で確認してください。
参考
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定期接種のスケジュール

定期予防接種は生後2か月からスタートします。以下は標準的なスケジュールです。かかりつけ医と相談しながら、お子さんの体調に合わせて進めましょう。

生後2か月

  • B型肝炎ワクチン(1回目)
  • ロタウイルスワクチン(1回目)
  • ヒブワクチンまたは五種混合ワクチン(1回目)
  • 小児用肺炎球菌ワクチン(1回目)

生後3か月

  • B型肝炎ワクチン(2回目)
  • ロタウイルスワクチン(2回目)
  • ヒブワクチンまたは五種混合ワクチン(2回目)
  • 小児用肺炎球菌ワクチン(2回目)

生後4か月

  • ヒブワクチンまたは五種混合ワクチン(3回目)
  • 小児用肺炎球菌ワクチン(3回目)
  • ロタウイルスワクチン(3回目、5価の場合のみ)

生後5か月から8か月

  • BCG(1回のみ、標準的な接種期間は生後5か月から8か月)

生後7か月から8か月

  • B型肝炎ワクチン(3回目、1回目の接種から20週以上あけて)

1歳

  • MRワクチン(1期、1回目)
  • 水痘ワクチン(1回目)
  • ヒブワクチンまたは五種混合ワクチン(追加接種)
  • 小児用肺炎球菌ワクチン(追加接種)

1歳6か月頃

  • 水痘ワクチン(2回目、1回目から3か月以上あけて)

3歳

  • 日本脳炎ワクチン(1期初回、1回目)
  • 日本脳炎ワクチン(1期初回、2回目、1回目から1週間から4週間後)

4歳

  • 日本脳炎ワクチン(1期追加、2回目の接種からおおむね1年後)

小学校入学前(年長児)

  • MRワクチン(2期、2回目)

9歳から13歳未満

  • 日本脳炎ワクチン(2期)
スケジュール管理のコツ
多くの自治体が母子健康手帳アプリや予防接種スケジュール管理アプリを提供しています。接種日の記録や次回の接種時期の通知を受け取れるため、接種忘れの防止に役立ちます。
参考
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同時接種について

同時接種とは、1回の受診で2種類以上のワクチンを接種することです。日本小児科学会は同時接種を推奨しており、多くの小児科で実施されています。

同時接種のメリット

  • 通院回数が減り、保護者の負担が軽くなる
  • 早い時期に免疫をつけることで、感染症から守られる期間が長くなる
  • 接種スケジュールが組みやすくなる
  • 接種漏れを防ぎやすくなる

同時接種の安全性

世界保健機関(WHO)や日本小児科学会は、同時接種の安全性を認めています。同時に接種してもワクチンの効果が低下することはなく、副反応が増強されることもないとされています。世界の多くの国で標準的に行われている接種方法です。

同時接種の組み合わせ例(生後2か月)

  • 五種混合ワクチン + 小児用肺炎球菌ワクチン + B型肝炎ワクチン + ロタウイルスワクチン(経口)

ロタウイルスワクチンは経口接種(飲むワクチン)のため、注射のワクチンと同時に接種しても赤ちゃんへの身体的な負担は大きくありません。

接種間隔のルール

異なるワクチンを接種する場合の間隔について、2020年10月からルールが変更されました。注射生ワクチン同士は27日以上あける必要がありますが、それ以外の組み合わせ(不活化ワクチン同士、不活化ワクチンと生ワクチンなど)は制限がなくなりました。同じワクチンの次回接種までの間隔は、各ワクチンで定められた期間を守ります。

参考
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接種前後の注意点

予防接種をスムーズに受けるために、接種前後で気をつけるポイントを確認しておきましょう。

接種前に確認すること

  • 当日の体温が37.5度未満であること
  • 体調が良好であること(発熱、咳、鼻水、下痢などの症状がないか)
  • 予診票に必要事項を記入しておく
  • 母子健康手帳を忘れずに持参する
  • 脱ぎ着しやすい服装で来院する

接種当日の過ごし方

  • 接種後30分間は医療機関内または近くで待機し、急なアレルギー反応に備える
  • 帰宅後も接種当日は激しい運動を避ける
  • 入浴は接種後1時間以上あければ可能(接種部位を強くこすらない)
  • 普段と変わりない食事をとってよい

接種を見合わせるケース

  • 体温が37.5度以上ある場合
  • 重い急性疾患にかかっている場合
  • ワクチンの成分でアナフィラキシーを起こしたことがある場合
  • その他、医師が不適当と判断した場合
風邪をひいた後の接種について
軽い鼻水や咳であれば接種可能と判断されることが多いですが、最終的にはかかりつけ医の判断に従ってください。症状が落ち着いてから1週間から2週間程度の間隔をあけることが一般的です。
参考
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副反応と対処法

予防接種の後に体に現れる反応を「副反応」といいます。多くは軽い症状で、数日以内に自然に治まります。正しい知識を持って、落ち着いて対処しましょう。

よくある副反応

  • 接種部位の赤み、腫れ、しこり:数日で自然に消える。冷やすと楽になることがある
  • 発熱:接種後24時間以内に37.5度以上になることがある。通常1日から2日で平熱に戻る
  • 機嫌が悪い、食欲の低下:一時的なもので、数日以内に改善する
  • 軽い下痢(ロタウイルスワクチン接種後):1週間程度続くことがある

すぐに医療機関を受診すべき症状

  • 接種後30分以内の激しいアレルギー反応(じんましん、呼吸困難、顔面蒼白など)
  • 38.5度以上の高熱が2日以上続く場合
  • 接種部位の腫れが広範囲に広がる場合
  • ぐったりして反応が鈍い場合
  • けいれんを起こした場合

副反応が起きた場合の対処

軽い副反応であれば、安静にして様子を見ます。発熱がある場合は水分を十分に与え、衣類で体温調節を行いましょう。解熱剤の使用についてはかかりつけ医に相談してください。

予防接種健康被害救済制度
定期接種によって健康被害が生じた場合、予防接種法に基づく救済制度を利用できます。医療費や障害年金などの給付を受けられる場合があります。申請は市区町村の窓口で行います。
参考
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予防接種に関するQ&A

予防接種に関して保護者からよく寄せられる疑問をまとめました。

Q. 予防接種の予約はいつ頃すればよいですか?

生後1か月健診の頃にかかりつけの小児科を決め、予防接種の相談をしましょう。生後2か月になったらすぐに接種を開始できるように、事前に予約しておくことをおすすめします。

Q. 接種のスケジュールが遅れてしまった場合はどうすればよいですか?

遅れた分を取り戻すことは可能です。かかりつけ医に相談し、できるだけ早く接種を再開しましょう。スケジュールが遅れても、それまでに接種した分はやり直す必要はありません。

Q. 引っ越した場合、前の自治体の予診票は使えますか?

原則として使えません。転入先の自治体で新しい予診票を発行してもらう必要があります。転入届の提出時に、予防接種の手続きについても確認しましょう。

Q. 卵アレルギーがあっても接種できますか?

現在の定期接種ワクチンの多くは卵の成分を含んでいないか、極めて微量です。MRワクチンは鶏卵を使用せずに製造されているため、卵アレルギーがあっても接種可能です。インフルエンザワクチンには微量の卵成分が含まれる場合がありますが、多くの場合接種できます。事前にかかりつけ医に相談してください。

Q. 海外渡航時に追加で必要なワクチンはありますか?

渡航先によっては、A型肝炎、黄熱、髄膜炎菌などのワクチンが推奨される場合があります。渡航の1か月以上前にトラベルクリニックや小児科で相談しましょう。

参考
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