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EDITORIAL

なぜ私たちは「こそだてくらべ」を作ったのか — 編集長コラム

2026年4月5日 公開
編集長 ながやま
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きっかけは、姉の引っ越しだった

このサイトを作ろうと決めたのは、2025年の年末に姉と話したのがきっかけでした。姉夫婦は当時、夫の転勤で関西から関東に引っ越すことが決まっていて、3歳と0歳の子どもを抱えながら「どこに住むか」をひたすら検索していました。

「ねえ、隣の市と区の医療費助成の差ってどこに書いてあるの?」と姉に聞かれて、私自身も正直すぐには答えられませんでした。各自治体の公式サイトを順番に開いて、PDFを開いて、それぞれの担当課に電話して……という作業を、姉は何週間も繰り返していました。1ページにまとまっていれば30分で済む情報を、です。

「これだけインターネットが発達してるのに、子育て世帯がいちばん知りたい情報がいちばん散らばってる」。その違和感が、サイトを作る原動力になりました。

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「比較できない」ことが、選択肢を奪う

調べ始めてすぐにわかったのは、出産祝い金や医療費助成の情報を体系的にまとめた民間サービスがほとんどないことでした。あっても、関東圏だけ、政令市だけ、といった一部地域に偏っていたり、データが3年前のものだったりします。

これは大げさに言えば、住む場所を選ぶときに使える情報が、その人の検索スキルや時間の余裕に強く依存するということです。共働きで保活に追われている家庭ほど、調べる時間は持てません。情報格差は、子育てのスタートラインの格差につながります。

もちろん、自治体の公式サイトを見ればすべての一次情報は載っています。けれど、1,887自治体ぶんを横並びで比較するには、誰かがいったん収集して整理する必要がある。それを民間でやる人がいないなら、自分たちでやろう、と決めました。

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「子育てマップ」というドメインからの再出発

もともと当サイトは「kosodatemap.com」というドメインで2026年初頭に立ち上げました。ところが運営を始めてから、学研グループが「子育てマップ」というサービスを以前から運営していることを知り、ユーザーが混同するのを避けるため、2026年3月にドメインを kosodatekurabe.com(こそだてくらべ)に変更しました。

名前を変えるのは正直怖い決断でした。検索エンジンからの評価もリセットされかねないし、ロゴもブランドカラーも作り直しになります。それでも「比較する」という当サイトの本質的な役割を名前に込めたほうが長期的にはいいと判断し、思い切って切り替えました。

結果として、ドメイン変更とともにロゴやUIも全面的に整え直すことができ、今のシンプルなデザインに落ち着いています。あの時の判断は正しかったと思っています。

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これからやりたいこと

2026年4月時点で、当サイトは1,887自治体のデータと101本のガイド記事を掲載しています。ただ、これでもまだ「情報を整理して見せる」という最初のフェーズが終わったばかりです。

  • 自治体担当者へのインタビュー: 数字だけでは見えない「制度を作った背景」「実際の利用率」を直接聞きに行きたい
  • 子育て家庭の声の収集: 制度を実際に使った家庭が「使いやすかったか」「申請のハードルはどうだったか」を語る場を作りたい
  • 引っ越しシミュレーター: 出産祝い金・家賃・医療費の差額を、家族構成と住む年数から自動で試算できるツール
  • 制度改定アラート: お気に入りの自治体が制度を改定したら通知する仕組み

まだ全然できていないことのほうが多いですが、ひとつずつ。当サイトは広告と一部のアフィリエイトで運営費を賄いつつ、データの中立性は絶対に守るという方針でやっています。「広告主に有利なランキングにしてくれ」という依頼があったとしても、それは絶対に受けません。

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最後に

このサイトは、姉のような「これから引っ越しを考える子育て世帯」のために作っています。自分の家族のために調べたかった情報を、同じことで困っている人にも届けたい。それだけの動機です。

使ってみて気になることや、データの誤りを見つけたら、ぜひお問い合わせから教えてください。1人でも多くの方の住まい選びの役に立てたらうれしいです。

こそだてくらべ編集部 編集長